協働ロボットを溶接に使うことはできるのか

Robot

ここ数年、協働ロボットが注目を集めています。ロボットと言うといかにも「未来の生き物」のように想像を膨らませる人もいるかもしれませんが、現にもう存在します。しかも私たちの生活に欠かせないところで、ユニバーサルロボットが大活躍しているのです。

多くの企業が、それぞれに協働ロボットや軽量ロボットの開発、設計、製造に乗り出しています。多種多様な協働ロボットがありますが、大事な共通点があります。

協働ロボット最大の強みでもあるように、このロボットは人間と共に働くことができます。だからこそ、協働なのです。横で仕事をしても危なくないので、人を守るために頑丈なフェンスを設ける必要も、巨大なセキュリティシステムを導入する必要もありません。

協働ロボットの動きの速さや形状は全て、「人と接触しても大丈夫」な設計になっています。最初から、人が近くにいることを考慮したつくりです。

とはいえ、現在、協働ロボットの一般的な用途は、マテリアルハンドリングやアッセンブリーチェーンにおける基本的な作業に限定されています。では、今回のテーマにあるように溶接に協働ロボットを使うことはできるのでしょうか?

溶接という作業を考えてみましょう。基本的には「一定の動作を行う」ことになります。特定の動きにより溶接をするのです。ですので、プログラミングがしやすいのが特徴です。協働ロボットは一般的に、簡単に動作を「教え込む」ことができます。このような意味で溶接は決して不可能な領域ではないでしょう。

もちろん精度の面での心配もありません。高度なアルゴリズムを武器に、状況に応じた溶接作業にあたることができるでしょう。

最後に重要な点として安全性と耐久性です。ここまででご紹介してきたように協働ロボットには便利な特徴があります。しかしながら、決して、温度が高いなどの過酷な環境での使用に強いわけではありません。そのような意味ではまだ工業的なロボットに分があるでしょう。また安全面ではやはり人との分離が、多かれ少なかれ必要になるでしょう。

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