腕時計は、ゼンマイや歯車を組み合わせて作っています。水が入り込むと故障の原因になることも少なくありません。ダイバーズウォッチは、高い防水性と丈夫さを兼ね備えています。今回は、ダイバーウォッチの定義と注目したい機能を紹介していきます。
ダイバーウォッチの定義と注目したい機能

防水機能が高い腕時計も全てがダイビングで使用できるわけではありません。防水機能の高い腕時計の中でもダイビングに使用できるモデルは、ダイバーズウォッチと呼びます。
ダイバーズウォッチは、JIS(日本工業規格)やISO(国際標準化機構規格)で定めた条件を守ったモデルです。ここでは、ダイバーズウォッチの特徴を説明していきます。
1) 防水機能だけではない!ダイバーウォッチに求められる性能
腕時計の防水機能は、水中で静止状態を保って耐えられる水圧を示しています。例えば、防水機能が10気圧の腕時計だからといって水深100mまで潜れるとは限りません。
ダイビングは、泳ぐときに水の流れが加わります。従って実際に表示してある数値より1.25倍の圧力がかかったときに水中で耐えられることが重要です。急な温度変化や海水に含まれる塩分が腕時計に悪影響をおこすこともあります。水中での温度変化やケースやブレスレットの海水への耐久性にも注意が必要です。

2) ダイバーウォッチに必要不可欠!逆回転防止ベゼルとは?
ダイビングは、潜水時間や減圧時間の計測が重要です。ダイバーズウォッチに欠かせない機能が、逆回転防止ベゼルになります。
ベゼルは、文字盤を保護する風防の外側を囲むパーツです。逆回転防止ベゼルは潜る前に長針と逆回転防止ベゼルのゼロの部分を合わせておくことで、潜水時間を確認できます。逆回転防止ベゼルは、反時計回りに回転します。一方向だけに回るようにしているので、多少の衝撃であれば計測時間がずれません。
3) 見やすさ重視!文字盤の特徴
視界が限られる水中では、時間の見やすさも求められます。瞬時に時間を把握できるように、大きな針と丸や長方形のインデックスを組み合わせることが多くなっています。水中は、場所によって暗くなることもあります。ダイバーズウォッチの針やインデックスは、暗い所で光る塗料を使用しているモデルが多くあります。